2010年5月22日土曜日

仮説思考 内田和成 【読書メモ】

会社の上司に入社当時にすすめられた本を読み返してみた。
ビジネス書は苦手だったけれど、ある程度会社の仕組みが分かってくると、自分の会社や自分にあてはめて考えることができるから一年前とはまた違った感覚で読めた。ある一定のフレームが出来上がってきたってことなんだろうかな?仕事でのフレームワークは必要だけど、生活や人生にはフレームワークで考えたくないって思うけど、もしかしたら自分が考えていないところでそうなっちゃう可能性ってのもあるのかなぁって取り留めもなく考えてしまいました(笑)


  • 仮説:まだ十分な材料が集まっていない段階、あるいは分析が進んでいない段階で自分なりの答えを持つこと
    • まだ証明はしていないが、最も答えに近いと思われる答え
  • 先見性・決断力・実行力がビジネスパーソンで必要なスキル。
    • 精神が予想外の事態を乗り越えてこの不断の戦いに勝つためには、2つの特性を必要とする。一つは暗黒においても内なる光をともし続け、真実を追求する知性であり、もう一つはそのかすかな光が照らすところに進もうとする勇気である。(クラウゼヴィッツ)
  • 情報は集めるよりも捨てるのが大事
    • 仮説を使うということは、問題を考えついたり、答えを探しだしたりするプロセスというよりむしろ、効率的に不要な問題や役に立たない解決策を消去するプロセス。
    • 情報を集め過ぎると、本質である解決ができなくなる。検証しながらはしる。
  • 仮説思考で最初から自分なりにある程度まで踏み込んだストーリーを組み立て、それが正しいかどうか調べ、間違いに気が付いたらただちに軌道修正し、あらためてほかのストーリーを考える。この方法が最も効率的。
    • 仮説をひとりで抱え込むのは禁物
  • 問題発見の仮説・問題解決の仮説
    • 問題発見の仮説
      1. 仮説をリストアップ
      2. 問題の絞り込み
    • 問題解決の仮説
      • 戦略をリストアップはせずに問題解決の仮説を立てる
      • 仮説の検証
  • インタビューのとりかた
    • 他人と情報をシェアするには、メモの内容を客観と主観に区別する必要がある
    • 資料のベースとして使うインタビューメモは定量化を心がける
  • ひらめきを意図的に生む
    • 反対からみる
      • 顧客・消費者の視点をもつ
      • 現場の視点で考える
      • 競争相手の視点で考え
    • 両極端にかんがえる
    • ゼロベースで考える
  • 良い仮説の条件
    • 掘り下げられている
      • 具体的になるまでSo whatをくりかえす
    • アクションに結び付く
  • 仮説の検証
    • 実験による検証
      • 消費者刺激型開発:必ずしも最終製品ではない一種のパイロット的製品をユーザーにぶつけ、反応を開発に反映させながら最終的なコンセプトに絞り込んでいく
    • ディスカッションによる検証
    • 分析による検証
      • 比較・差異による分析
      • 時系列による分析
      • 分布による分析
  • マネージャーは足元を見つめ、リーダーは地平線を見つめる
    • the manager has his eye always on the bottom line; the leader has his eye on the horison.

2010年5月9日日曜日

ハーバード式交渉術 フィッシャー&ユーリー【読書メモ】

なんだか最近近況を書くツールとしてTwitterがメインのツールになってきていることもあってblogの更新してなかったなぁ。そんなこんなで先日、twitterの内容もサイドバーに表示できるようにしてみたところ意外とblogチェックしてくれている人が多くてメッセージくれたりしてちょっと嬉しかったです。書きたいときに自由に書く。そんなスタンスでWebコンテンツとしてはまとまりのないものになっているけれど、そもそもが自分の頭のなかを整理するために始めたものなので自己満足の世界に陥っていることはどうぞご勘弁を。ちなみに今日は読書メモ。交渉についてなんだけどなかなか示唆に富んだ内容だったので読書メモ。理想はこういった情報を体系立てて管理して自分の頭の中整理しつつ、かつ外部の情報も取り入れることができるプラットフォームにすること。ちゃんとこれからの方向性も明確にしないとなぁ・・・。


原則立脚型交渉:Principled negotiation(利益満足型交渉:negotiation on merits)
①人:人と問題を分離せよ
    →参加者はお互いに相手を責めるのではなく、一緒に問題を攻めるのだという見方
②利害:立場でなく利害に焦点を合わせよ
③選択:行動について決定する前に多くの可能性を考えだせ
④基準:結果はあくまでも客観的基準によるべきことを強調せよ
→どちらかが一方が選び出した基準によるべきだというのではなく、公平な基準で判断


・人は自分に好都合な地点から物事を見ようとし、しばしば主観と現実とを混同する
・物の見方、考え方の相違に対処する一つの方法は、その相違点をはっきりさせ、それについて相手とじっくり話し合うこと
・相手の認識を変えさせるもっとも手っとり早い方法は、相手が予想していないことをしてみせること
・相手を検討過程に必ず参加させ、結果に責任をとらせる
※とくに相手方には不利な結論を呑んでもらいたいという場合は、その結論を導き出す過程に相手方を参加させることが不可欠。
・解決案の内容がいかに相手方に有利なものに見えても、相手方はその作成過程からはずされたことに猜疑心を抱き、それだけの理由でこれを拒絶する可能性がある。


人と問題を分離せよ


相手の感情問題を解決するための5つの決め手
①自分と相手の感情を認識し理解する
②感情は隠さず表現すると取り組みが楽になる
③相手の言い分をすべていわせしこりを残すな。
④感情の爆発に対しては反撃するな
⑤感情問題を打開する「元手のかからない」心配り
・わびるということは元手のかからない、かつ最も収益率の高い投資といえる


意思疎通を完璧にする四つの方法
交渉:共同決定に至るための意思の交換と疎通のプロセス
①相手の話を聞く
・自分の話を聞いてもらった、という感じを相手方に抱かせることが一番安上がりの譲歩
②重要な決定は「2人しかいないところ」でなされる
③問題点の指摘にあたっては当方は問題をこういう風に感じ取っているという形で表現する
「あなたは約束を破った」→「私は失望しました」
「あなたは人種差別主義者だ」→「私は差別待遇を受けている感じがする」
事実としてこう感じていると言えば相手もそれは嘘だとはいえない。
④目的を明確化し何を伝え、何を引き出そうとしているか明確化する


立場でなく利害に焦点を合わせよ


立場:当人が達した結論
利害:その結論を導き出した原因


・対立する利害の背後には共通する利益が眠っている


利害をいかに見つけるか
「なぜ相手はそう主張するのか」を問う
・一体自分はだれの判断に影響を与えたいのかをまず自問すべき。
・交渉当事者の利害を理解するということは、その当事者が考慮しなければならない、千差万別の利害の多様性を理解するということ。
・問題に対しては厳しく対応するが、個人的には相手を支持する姿勢を示す。


選択:行動について決定する前に多くの可能性を考えだせ
①選択肢を考えだす行為とそれに評価を下す行為を分離する
②単一の答えを探すことよりむしろ幅広い選択肢を提示する
③互いの利益を追求する
④相手が決定しやすい方法を見つける

要約
・交渉を行う目的として第一に掲げるべきことは「互いの利益を見出すこと」。その利益はお互いの立場でなく、利害を元に導かなければならないしその利益は客観的事実に基づいたものから導かれるべきである。